こんにちは。愛知県春日井市の行政書士中川です。

年代を問わずすっかり浸透したSNS。ツイッターやFacebook、インスタグラムなどさまざまなものがあります。おいしい食事や旅行風景、ご家族のことなど写真とともに近況をすぐ報告できる便利なツールです。ただ気を付けなければならないのは、本人が亡くなった場合にSNSのデータをどうしたらいいのかという点。つまりデジタル遺品問題です。

SNSは本人のパスワードがわかればいいのですが、普通ご家族に教えていないでしょう。そうすると遺族はパスワードを解除できず、中身の確認や操作ができません。専門の業者にパスワードの解除を依頼するとそれなりの費用がかかってしまいます。一方そのままにしておくとアカウントの乗っ取りやデータの行方が気になります。

データを守るための法整備や環境が十分ではない今できることーそれは、データの生前整理を少しずつ進めることかもしれません。データを削除するもの家族や友人に引き継ぐものに分けて保存することも有効でしょう。

ちなみにFacebookでは「追悼アカウント」というものがあるようです。それは、あらかじめ設定しておいた人を本人が亡くなった後のページの管理人として指定し、管理人が葬儀のお知らせを投稿したり死後に受け取った友達申請に対応できるというものです。

相続を受ける家族が困らないように、使える仕組みを利用しながらデジタル遺品となるデータの行方について一度考えてみてはいかがでしょうか。